4.15以降で、Emissiveの挙動が違う。

こちらの記事にあるように、EmissiveのRGBチャンネルの値に1以上の数値を入れてグローさせるというマテリアルを組んだ際、
例えば、R/G/B=100/0/0(かなり強い赤)を入れると、
4.14までのバージョンでは、マテリアル自体も赤い色で表示されていたのが、
4.15以降では、グローのカラーは赤いものの、マテリアルは白飛びして表示されるようになっています。
こちらは、4.15以降でなにが変更されたのでしょうか?
また、4.14以前のような結果を得たい場合の回避策はありますか?

なるほど!
ありがとうございます!

こちらでも議論されているようですが…。
物理的に正確な結果が欲しいわけではない場合の対処法が欲しいところです。

こちらで議論されていました。

「いずれ消す」と宣言されてしまっている古いトーンマッパですが、
溶岩や炎、ネオンサインなどの表現で多く使うので、グローはかかるがマテリアルのパワーを抑えて固有色出せるように…とか、そういった設定の追加が望まれますね…。

4.15では一部のポストプロセス設定値も変更されている(値の変更、設定セクションの変更含む)ことに注意する必要があります。r.TonemappeFilm=0 を追加しても見た目が4.14以前と違うように思える時には、これらのパラメータも確認してみてください。

4.15のポストプロセス設定の主な変更内容:

CrushHighlights → 4.14ではPostProcess/Film/CrushHighlights = 0.18がデフォルト。
4.15では設定位置がPostProcess/Tonemapper/CrushHighlightsになり、デフォルト値も1に変更。4.14の見た目に戻すには手動で0.18に設定。

COLOR GRADING > セクションが作成され、名前がGlobal, Shadows, Midtones, Highlightsに変更

BLOOM

  • Bloom Intensity: 1 → .675
  • Threshold: 1 → -1
  • Dirt Mask > 独自のセクションに移動
  • (Advancedセクションの諸設定も変更)

SCENE COLOR → IMAGE EFFECTS

Fringe → Chromatic Aberation

Scene Color Tint → N/A

FILM → TONE MAPPERセクションに設定が移動

LIGHT PROPAGATION VOLUME

  • Diffuse occlusion intensity: 1 → 0
  • Specular occlusion intensity: 1 → 0

BLENDABLES → POST PROCESS MATERIALS

UE4.15からトーンマッパが変更されました。

以前の設定に戻すには

プロジェクトのConfig/DefaultEngine.iniの

SystemSettingsのセクションに

r.TonemappeFilm=0 を追加する必要があります。

[SystemSettings]
r.TonemapperFilm=0

現在も議論は交わされているようです。

ポストプロセスの設定やポストプロセスマテリアルの作成で感覚的に似た表現は再現可能なようです。

しかし、画面全体にかかってしまうこと、完全には元に戻すのは難しいことが書かれていますね。